2017年1月4日水曜日

日本における海外不動産投資の歴史

海外不動産

近年、日本でも一般的になってきた感のある海外不動産投資ですが、その歴史はまだまだ浅いです。

下記に、日本における海外不動産投資の歴史を簡単にまとめてみます。

  1.  2002年頃~ 中国の不動産価格が上昇
  2.  2008年頃~ リーマンショック
  3.  2010年頃~ 東南アジア(タイ・マレーシア)ブーム初期
  4.  2014年頃~ 東南アジア(フィリピン・カンボジア)ブーム
  5.  2016年頃~ ASEAN経済統合により、東南アジアの不動産価格は上昇中。先進国(アメリカ等)の投資も増加中

日本で海外不動産投資が 一般的になってきたのは、2010年頃からです。

リーマンショックにより、不動産に不安感が生まれたことも関係し、海外不動産投資のセミナーに多くの人が集まるようになりました。

タイやマレーシアのセミナーには、1回のセミナーで100人以上の人が押し寄せるなど、ブームとなりました。

日本国内では不動産価格は購入したら下がっていくのが一般的ですが、新興国の不動産価格は上昇していくという考え方が一般的です。

それもあり、タイやマレーシアの不動産(コンドミニアム)は飛ぶように売れていきました。
価格も1,000万円程度で購入ができ、マレーシアでは現地の銀行でローンも組めたので、ハードルが低いというのも特徴です。

その後、マレーシアは外国人からの投資が多く入りすぎたこともあり不動産価格が高騰したため、2014年に100万リンギット(約3,000万円)以上の物件でないと外国人は購入してはいけないという規制を作りました。

この規制により、1,000万円程度の手頃な物件で、なおかつ今後の経済成長と物件価格上昇が見込める国ということで、2014年よりフィリピンとカンボジアへの投資ブームが訪れます。

2015年末にはASEAN(東南アジア諸国連合)経済統合が行われ、東南アジアの経済成長への期待から不動産価格は上昇しており、現在も東南アジア新興国への投資は注目を集めています。

また、アメリカやイギリスなどの先進国の不動産投資も、一般的になってきました。
新興国不動産のような価格上昇よりも、節税メリットや安定した高い利回りが目的となります。

ブームに乗って投資して儲かった人もいれば、損をした人の話もたくさん聞きます。

次回からは具体的に各国の不動産投資ブームの原因と現在の状況を分析していきます。



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